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「言葉が出るのが遅い気がする」「こだわりが強くて集団に馴染めない」「落ち着きがなくて授業中に座っていられない」——お子さんの発達について心配を感じる保護者の方は多くいらっしゃいます。しかし、どこに相談すればよいかわからず、一人で悩んでいるケースも少なくありません。

神戸市には、乳幼児期から学齢期まで段階に応じた発達相談・療育支援の体制が整っています。本記事では、2026年版としてこべっこ発達専門チーム・療育センター・発達障害相談窓口・特別支援教育・放課後等デイサービスまで、神戸市の発達支援サービスを網羅的に解説します。

「発達が気になる」と感じたら — まず相談する窓口

発達の遅れや特性が気になるとき、大切なのは「早めに相談すること」です。早期に適切な支援につながることで、お子さんの成長を最大限に伸ばすことができます。専門家に相談することは、診断を受けることではなく、子育ての方法を一緒に考えてもらうことです。

神戸市での最初の相談先は、住んでいる区の区役所保健福祉部です。乳幼児健診(1歳6か月・3歳)でも相談できますし、気になることがあれば健診時期を待たずにいつでも相談できます。

お子さんの年齢 主な相談先 連絡先
1歳〜就学前(6歳) こべっこ発達専門チーム / 区役所保健福祉部 各区役所窓口
就学前(専門的医療) 療育センター診療所(こべっこ発達専門チームを経由) 要紹介
就学後(障害・発達) 発達障害相談窓口(3地区) 地区別の窓口
小学校入学前後 就学相談(神戸市教育委員会) 各区教育委員会
全年齢(総合) 神戸市こども家庭センター 078-599-7300

こべっこ発達専門チーム(1歳〜就学前)

神戸市が2023年4月に創設した「こべっこ発達専門チーム」は、保健師・心理士・福祉の専門職が一体となって、発達に不安を抱える就学前のお子さん(1歳〜6歳)と保護者をサポートする専門チームです。

2023年10月の垂水区・西区への拡大を経て、2025年10月からは全市(全9区)での対応が可能になりました。区役所の窓口や乳幼児健診を通じて申込できるほか、保護者が直接申込むことも可能です。

こべっこ発達専門チームでできること

  • 発達に関する個別相談(保護者の話を聞く・一緒に考える)
  • 専門的な発達評価(必要に応じて心理士等が実施)
  • 療育センター診療所への紹介・つなぎ
  • 地域の支援機関(保育所・幼稚園・療育施設)との連携

申込方法

  • 各区役所の保健福祉部窓口に相談 → 担当者がつなぐ
  • 乳幼児健診(1歳6か月・3歳)で「気になる」と伝える
  • 神戸市こども家庭センター(078-599-7300)に問い合わせ

費用は無料です。診断がなくても、「なんとなく心配」という段階から相談できます。

神戸市の療育センター(3か所)

神戸市は市内3か所に療育センターを設置しており、こどもの障害の早期発見・早期療育に取り組んでいます。主に就学前〜小学校低学年の知的・発達障害児、18歳未満の肢体不自由児などが対象です。

施設名 対象エリア(目安) 特徴
ひまわり学園(東部療育センター) 東灘区・灘区・中央区 周辺 児童発達支援センター・診療所・入所施設
のばら学園(西部療育センター) 須磨区・垂水区・西区 周辺 児童発達支援センター・診療所・入所施設
まるやま学園(総合療育センター) 北区・兵庫区・長田区 周辺 児童発達支援センター・診療所・入所施設

療育センター診療所の受診の流れ

  1. こべっこ発達専門チームに申込(初めての場合は直接診療所に連絡不可)
  2. 専門チームによる情報収集・アセスメント
  3. 療育センター診療所への紹介状発行
  4. 診療所で医師・心理士等による診察・評価
  5. 必要に応じて療育プログラム(個別・集団)開始

初めて診療所を受診したい1歳〜6歳(就学前)のお子さんは、必ずこべっこ発達専門チームを通じた紹介が必要です。かかりつけ医や保育園・幼稚園経由でも紹介を受けられます。

児童発達支援センター

ひまわり・のばら・まるやま学園はそれぞれ児童発達支援センターを併設しており、専門的な集団療育(プレイグループ・個別療育)を提供しています。また、地域の保育所等に通う障害のある子どもへの訪問支援(保育所等訪問支援)も行っています。

発達障害相談窓口(2026年4月〜3地区体制)

主に就学後のお子さんや青年期以降の発達障害に関する相談は、2026年4月から3地区の発達障害相談窓口が対応します。診断の有無に関わらず相談できます。

窓口名 対象区 所在地 電話番号
中部地域相談窓口 東灘区・灘区・中央区・兵庫区 兵庫区駅南通5-1-1 中部在宅障害者福祉センター内2階 078-672-6497
南部地域相談窓口 長田区・須磨区・垂水区・西区 垂水区日向2-2-4 垂水日向ビル3階 078-708-6078
北部地域相談窓口 北区 北区谷上東町8-21 シャトーノールデューII 1階 078-907-6117

開設時間はいずれも月曜〜金曜 9:00〜17:00(祝休日・年末年始を除く)。
相談内容の例: 「診断は受けたが、学校でどう対応してもらうか相談したい」「大人になってから発達障害と気づいた」「子どもの友人関係・学習面で困っている」など。

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学齢期の支援:特別支援教育

小学校入学後は、お子さんの特性や状態に合わせた特別支援教育の仕組みが神戸市の学校に整っています。「特別支援学校・特別支援学級・通級指導教室」の3つが主な選択肢で、在籍学校や保護者と教育委員会が相談して決定します。

特別支援学校

知的障害・肢体不自由・病弱・視覚障害・聴覚障害などの障害のある子どもが通う学校。神戸市立・兵庫県立の学校があります。高等部まで一貫して支援を受けられます。

特別支援学級

通常の小中学校の中に設置された少人数の学級(1学級8人が上限)。自閉症・情緒障害・知的障害・難聴・弱視などに対応。在籍した学校で生活しながら、支援の必要な学習は特別支援学級で行います。

通級指導教室(きこえとことばの教室)

通常の学級に在籍しながら、週1〜2回程度、別室(通級指導教室)で個別の指導を受ける仕組みです。神戸市では主に「きこえとことばの教室」として、言語障害・難聴・発達障害(ADHD・学習障害など)を対象に設置されています。

教室名(拠点校) エリア
稗田教室 灘区
湊川多聞教室 中央区
谷上教室 北区
道場教室 北区
板宿教室 須磨区
西落合教室 須磨区

就学相談の流れ

小学校入学前年度(年長時)に教育委員会が就学相談を実施します。希望する保護者が相談できるほか、健診や幼稚園・保育所から紹介されることもあります。

  1. 区役所または学校から就学相談の案内を受け取る(前年10月以降)
  2. 就学相談の申込(教育委員会窓口 / e-KOBEでも可)
  3. 心理士等によるアセスメント・保護者面談
  4. 就学先の決定(本人・保護者・学校・教育委員会で合意形成)
  5. 入学前説明会・引き継ぎ書類の作成

障害児通所支援(児童発達支援・放課後等デイサービス)

「療育に通いたい」「放課後の居場所を確保したい」という場合は、障害児通所支援事業を利用できます。受給者証を取得することで、原則1割の自己負担で民間の事業所のサービスを利用できます(所得に応じて月額上限あり)。

サービス名 対象 内容
児童発達支援 就学前(未就学)のお子さん 発達支援・家族支援(生活技能・運動・言語・コミュニケーション等の療育)
放課後等デイサービス 就学後〜18歳まで 放課後・長期休暇中の生活能力向上訓練・居場所提供
保育所等訪問支援 保育所・幼稚園等在籍中 専門スタッフが保育所・幼稚園等を訪問し、現場での支援方法を指導

受給者証の申請手順

  1. 区役所保健福祉部に相談(診断書がなくても申請可能)
  2. サービス等利用計画書の作成(相談支援専門員または保護者がセルフプランで作成)
  3. 区役所に申請 → 神戸市が支給量(月の利用日数)を決定
  4. 受給者証の交付(1〜2か月程度)
  5. 希望の事業所と契約し、サービス開始

神戸市内の事業所は「障害児通所支援事業所ガイド」(神戸市公式サイト)で検索できます。種別・区・対象年齢などで絞り込みが可能です。

年齢別・発達の早期発見チェックリスト

発達の目安は個人差が大きく、チェックリストはあくまで参考です。気になる項目がある場合は、一人で判断せず専門家に相談してみてください。

1歳6か月の目安

  • 意味のある単語が1〜2語以上出ている
  • 名前を呼ばれると振り向く
  • 指差しをする(「あれ見て!」など)
  • 大人の動作(バイバイ・パチパチ)を真似できる

3歳の目安

  • 2語文以上でコミュニケーションができる
  • 簡単なごっこ遊びができる
  • 友だちへの関心がある
  • 「これなに?」と質問するようになる

就学前(5〜6歳)の目安

  • 会話のキャッチボールがスムーズにできる
  • 集団のルールを理解して行動できる
  • ひらがなの読み書きに興味を持ちはじめる
  • 感情のコントロールが少しずつできるようになる

上記の目安を外れていても、発達には個人差があります。心配なときは1歳6か月・3歳健診を待たず、いつでも区役所の保健師や保健センターに相談しましょう。

まとめ

神戸市の子どもの発達相談・療育支援を整理すると、次のようなステップになります。

  • 就学前の発達の不安 → まず区役所保健福祉部か「こべっこ発達専門チーム」へ相談
  • 専門的な医療評価・療育が必要 → こべっこ発達専門チームを経由して市内3か所の療育センター診療所へ
  • 就学後の発達障害に関する相談 → 3地区の発達障害相談窓口(中部・南部・北部)
  • 学校での学び方を考えたい → 就学相談(特別支援学校・特別支援学級・通級指導教室)
  • 民間の療育・放課後支援を使いたい → 区役所で受給者証を申請し、事業所を契約

「少し気になるだけ」という段階でも、相談することで保護者自身が安心でき、早期に適切なサポートにつながります。神戸市の総合相談窓口であるこども家庭センター(TEL: 078-599-7300)は、どこに相談すれば良いかわからないときの出発点として利用できます。

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