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夏休みも終盤にさしかかり、9月からの新学期の準備を始める時期になりました。「予防接種のスケジュールが複雑で、いつ何を受ければいいのかわからない」「引っ越してきたばかりで、神戸市での接種のやり方がわからない」「秋になるとインフルエンザの助成があるって聞いたけど、どうすればいい?」——そんなお悩みを持つ神戸市の子育て世帯は少なくありません。

実は、子どもの予防接種は早いもので生後2か月から始まります。定期接種12種をすべて期限内に受けるためには、ある程度の計画が必要です。接種時期を逃すと任意接種扱いとなり全額自己負担になるため、「受けたいのに高くなってしまった」という事態を避けるためにも、スケジュール管理がとても大切です。

神戸市では、国が定める定期接種に加えて、①インフルエンザ予防接種の費用助成(生後6か月〜13歳未満)、②おたふくかぜ予防接種の費用助成(1歳以上3歳未満)という独自の補助制度があります。さらに、接種スケジュールを自動提案してくれる無料アプリ「KOBE予防接種ナビ」も提供しています。

この記事では、神戸市の子育て世帯向けに、0歳から中学生までの予防接種を完全ガイドします。2026年度からの制度変更(RSウイルス母子免疫ワクチンの定期接種化・HPV9価ワクチン開始など)も反映しています。秋の感染症シーズンが本格化する前に、ぜひお子さんの予防接種計画を見直すきっかけにしてください。

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予防接種の基礎知識|定期接種と任意接種の違い

予防接種には「定期接種」と「任意接種」の2種類があります。まずはこの違いをしっかり理解しておきましょう。

種類 費用 特徴
定期接種 接種期間内なら無料(公費負担) 予防接種法で定められたワクチン。対象年齢の期間内に受けると無料
任意接種 基本的に全額自己負担 おたふくかぜ・インフルエンザなど。神戸市は一部助成あり

⚠️ 要注意!定期接種でも対象年齢の期間を過ぎると任意接種扱いとなり、全額自己負担になります。ワクチンによっては1回数万円かかるものもあるため、「あとでまとめて」ではなく、期限内に計画的に受けましょう。

予防接種の2つの目的

  • 病気の予防 — 子どもが重症化や後遺症リスクのある病気でつらい思いをしないため
  • 感染拡大の防止(集団予防) — 感染症は本人だけでなく周囲にうつし社会全体に影響するため、社会全体を守る意味もある

最終的な接種判断は親の自己判断です。ワクチンの目的、罹患リスク、効果と副反応について正しい知識を得た上で判断することが大切です。不明な点はかかりつけの小児科医に相談しましょう。

神戸市で予防接種を受ける流れ|受け方3ステップ

神戸市では、以下の3ステップで予防接種を受けられます。

ステップ1|母子健康手帳の交付時に「予防接種券つづり」を受け取る

妊娠中の母子健康手帳交付時に、「予防接種券つづり」(水色の冊子)が渡されます。接種のたびにこの冊子の予防接種券が必要になるので、母子健康手帳と一緒に大切に保管しましょう。紛失した場合や市外から転入した場合は、お住まいの区役所で再交付の手続きができます。

ステップ2|生後2か月ごろ「予防接種番号の通知」(水色の封筒)が届く

赤ちゃんの生後2か月ごろになると、「予防接種番号の通知」(水色の封筒)が届きます。予防接種番号は接種履歴を正確に管理するための番号です。届いたら、①の予防接種券に予防接種番号を記入しましょう。

ステップ3|予防接種契約医療機関に予約して受診

神戸市の予防接種契約医療機関に予約を入れ、当日は母子健康手帳+予防接種券つづりを持参して受診します。接種可能な日時や取り扱いワクチンは医療機関によって異なるため、必ず事前に直接確認してください。

接種可能な医療機関は神戸市公式サイトの「こどもの予防接種を受けられる医療機関」ページ(区ごとの一覧)で確認できます。スマート神戸ポータルの医療機関マップでも検索可能です。

0〜1歳で受ける定期接種|生後2か月からスタート

予防接種は生後2か月からスタートします。生まれたばかりの赤ちゃんは免疫を持っていないため、感染症にかかると重症化しやすい時期です。この時期の接種が最も重要とも言えます。

ワクチン 予防できる病気 接種時期 ポイント
ロタウイルス 重い胃腸炎・脳炎などの合併症 1価: 生後6週〜24週 / 5価: 生後6週〜32週 初回は生後14週6日までに開始
B型肝炎 B型肝炎 1歳の誕生日の前日まで 母子感染予防目的は健康保険適用
小児用肺炎球菌 細菌性髄膜炎・肺炎など 生後2か月〜4歳11か月 2024年10月から20価ワクチンが定期接種化
五種混合(DPT-IPV-Hib) ジフテリア・百日せき・破傷風・ポリオ・ヒブ感染症 生後2か月〜7歳5か月 2024年4月から定期接種化(1回で5つの病気を予防)
BCG 結核 1歳の誕生日の前日まで スタンプ方式。生後3〜7か月の接種が推奨

同時接種について

生後2〜3か月はロタ・B型肝炎・肺炎球菌・五種混合と接種が集中しますが、同時接種(複数のワクチンを同じ日に受けること)は可能です。厚生労働省も同時接種を推奨しており、接種回数を減らして期間内に計画的に受けられるメリットがあります。不安な場合はかかりつけ医に相談しましょう。

2026年4月から新しく定期接種になったワクチン

RSウイルス母子免疫ワクチンが、2026年4月1日から定期接種に移行しました。これは妊婦さんが接種するワクチンで、妊娠28週0日〜36週6日の間に接種することで、生まれてくる赤ちゃんにRSウイルスへの免疫を移行させ、乳児のRSウイルス感染症(細菌性肺炎や細気管支炎の原因)を予防します。妊娠中の方は産婦人科で確認しましょう。

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1〜2歳で受ける予防接種|MR・水痘・おたふく

1歳を過ぎると、麻しん風しん(MR)・水痘・おたふくかぜなどが接種時期を迎えます。この時期のワクチンは1回の接種では十分な免疫がつかないものが多く、2回接種が必要です。

ワクチン 予防できる病気 接種時期 ポイント
MRワクチン(麻しん風しん混合)1期 麻しん・風しん 1歳以上2歳未満 麻しんは空気感染するためワクチン予防が重要。2回接種で十分な免疫
水痘(みずぼうそう) 水痘 1歳以上3歳未満 1回で重症の水痘をほぼ100%予防。2回接種で発症自体を予防
おたふくかぜ(任意・神戸市助成) 流行性耳下腺炎(無菌性髄膜炎・難聴などの合併症予防) 1歳以上3歳未満 神戸市が費用の一部を助成。助成券は契約医療機関に設置

おたふくかぜワクチンの神戸市助成

おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)は、無菌性髄膜炎・重度の難聴・脳炎などの合併症を起こすことがある病気です。神戸市では、1歳以上3歳未満のお子さんを対象に、おたふくかぜワクチン接種費用の一部を助成しています。接種を希望する場合は、契約医療機関に設置されている助成券を確認の上、接種しましょう。

就学前〜中学生の予防接種|MR2期・日本脳炎・DT・HPV

幼稚園・保育園の年長さんから中学生までにも、忘れてはいけない定期接種があります。

ワクチン 予防できる病気 接種時期 ポイント
MRワクチン2期 麻しん・風しん 5歳以上7歳未満(小学校入学前の1年間 入学前に必ず受けておきたい最後のチャンス
日本脳炎1期 日本脳炎(意識障害や麻痺などの神経系障害) 生後6か月〜7歳5か月 発症リスクを75〜95%程度減少
日本脳炎2期 日本脳炎 9歳以上13歳未満 1期接種の追加
二種混合(DT) ジフテリア・破傷風 11歳以上13歳未満 四種/五種混合の基礎免疫の追加接種
HPVワクチン(9価) 子宮頸がんなどヒトパピローマウイルス感染症 12歳になる年度の初日〜16歳になる年度の末日(女子) 2026年度から9価ワクチンが定期接種に。キャッチアップ接種は2026年3月31日で終了

MRワクチン2期は小学校入学前の1年間

麻しんは空気感染する非常に感染力の強い病気で、命に関わる合併症(肺炎・脳炎)を起こすことがあります。MRワクチンは2回接種が必須で、2期は小学校入学前の1年間(5歳以上7歳未満)に受けます。年長さんの夏から秋にかけて、入学前までに済ませておきましょう。就学時健診の案内と一緒に接種の案内が来ることもあります。

HPVワクチン(子宮頸がん予防)|2026年度から9価に

HPVワクチンは、子宮頸がんなどの原因となるヒトパピローマウイルス感染症を予防するワクチンです。神戸市では2026年度から9価ワクチンが定期接種で受けられます。対象は小学6年生〜高校1年生相当(12歳になる年度の初日〜16歳になる年度の末日まで)の女子です。なお、過去に公費で受けられなかった世代を対象としたキャッチアップ接種の期間延長措置は2026年3月31日で終了しているため、対象世代の方は早めに接種を検討しましょう。

📝 年齢別・予防接種チェックリスト

  • ☐ 生後2か月〜:ロタ・B型肝炎・肺炎球菌・五種混合
  • ☐ 生後3〜7か月:BCG
  • ☐ 1歳:MR1期・水痘・おたふく(助成)
  • ☐ 年長さん:MR2期(小学校入学前)
  • ☐ 小学校中学年:日本脳炎2期
  • ☐ 小学校高学年〜中学1年:DT・HPV

神戸市独自の補助制度|インフルエンザ予防接種の助成

神戸市では、任意接種のうちインフルエンザワクチンについても費用の一部を助成しています。秋から冬の感染症シーズンに向けて、今のうちに準備しておきたい制度です。

項目 内容
対象 生後6か月以上13歳未満のお子さん
接種期間 例年10月〜翌年1月末まで
助成の方法 契約医療機関に設置されている助成券を使用して接種
対象疾患 季節性インフルエンザ(重症化予防)

インフルエンザワクチンは毎年流行前に接種することが大切です。神戸市では例年10月から接種期間が始まるため、9月のうちに契約医療機関や接種時期を確認しておくとスムーズです。小児のインフルエンザは重症化リスクが高く、特に乳幼児は注意が必要。助成券の有無や手続きの詳細は、神戸市公式サイトの「小児インフルエンザ予防接種の助成」ページで確認してください。

接種スケジュール管理は無料アプリ「KOBE予防接種ナビ」におまかせ

子どもの予防接種は種類が多く、接種間隔のルールも複雑です。「いつ何を受けたか」「次はいつか」を紙で管理するのは大変……という方に、神戸市が提供する無料のスケジュール管理アプリ「KOBE予防接種ナビ」がおすすめです。

主な機能

  • 接種スケジュールの自動提案 — 子どもの生年月日と過去の接種歴から、最適な接種スケジュールを自動で提案
  • 予定変更の自動再調整 — 急な発熱などで接種予定日が変更になった場合も、スケジュールを自動で再調整
  • お知らせ通知 — 接種日が近づくと通知でお知らせ。感染症の流行情報も配信
  • 医療機関検索 — 接種できる医療機関を地図から検索可能
  • 多言語対応 — 英語・中国語・韓国語・ベトナム語の4言語に対応

ダウンロードは無料(App Store / Google Play で「KOBE予防接種ナビ」と検索)。接種忘れや接種間隔の間違いを防ぐための神戸市公式アプリなので、乳幼児のいるご家庭はぜひインストールしておきましょう。外国にルーツを持つご家庭でも多言語対応で使いやすいのが魅力です。

よくある質問(FAQ)

Q. 予防接種の前に熱が出た場合はどうすればいい?

接種当日に発熱(一般的には37.5℃以上)がある場合は、接種を延期するのが原則です。医療機関に連絡して予約を変更しましょう。予約日が変わっても、KOBE予防接種ナビのアプリならスケジュールを自動で再調整してくれます。

Q. 市外の医療機関で接種したい場合は?

神戸市外の医療機関で接種する場合は、償還払い(払い戻し)の手続きが必要です。接種費用をいったん自己負担し、後日神戸市に申請すると費用が払い戻されます。償還払いは接種した年度内に手続きしてください(3月実施分は4月10日必着まで)。詳しくは神戸市公式サイトの「市外の医療機関等で接種する場合」ページを確認しましょう。

Q. 予防接種券や予防接種番号の通知を紛失したら?

予防接種券つづりはお住まいの区役所で再交付を受けられます。予防接種番号についても区役所で確認・再発行が可能です。市外から転入した場合も、転入届の際に区役所で手続きしましょう。引っ越し直後は書類が揃っていないことがあるため、母子健康手帳は必ず持参してください。

Q. 同時接種は安全ですか?

厚生労働省は同時接種を推奨しており、安全性は確認されています。同時接種することで接種回数を減らし、接種期間内に計画的に受けられるメリットがあります。ただし、お子さんの体調や体質によっては医師が判断する場合もあるので、かかりつけの小児科医に相談しましょう。

Q. 接種後に気になる症状が出たら?

接種後は30分程度は医療機関で様子を見るのが原則です。帰宅後に高熱やひきつけなど重い症状が出た場合は、すぐに医療機関に連絡しましょう。副反応について不安な場合は、かかりつけ医や神戸市の保健所に相談できます。

まとめ

子どもの予防接種は、「受け忘れ」より「受け遅れ」を防ぐことが何より大切です。定期接種は期間内なら無料ですが、期間を過ぎると全額自己負担になります。

神戸市には以下のような充実した予防接種のサポート体制があります:

  1. 定期接種12種が公費で受けられる — 生後2か月から中学生まで、期間内なら無料
  2. 神戸市独自の助成制度 — インフルエンザ(生後6か月〜13歳未満)とおたふくかぜ(1歳以上3歳未満)の費用を一部助成
  3. KOBE予防接種ナビ(無料アプリ) — スケジュール自動提案・通知・医療機関検索で接種忘れを防止
  4. 多言語・多様な相談窓口 — 外国にルーツを持つご家庭も安心のサポート体制

夏休みも残りわずか。9月からの新学期と秋の感染症シーズンに備えて、ぜひこの機会に母子健康手帳の接種記録を見直し、受け漏れがないかチェックしてみてください。わからないことがあれば、お住まいの区役所の保健福祉課やかかりつけの小児科医に気軽に相談しましょう。

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