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「学校へ行きたくない」と子どもに言われ、どうすればいいかわからない——そう感じている神戸市の保護者の方は少なくないはずです。

文部科学省の調査では、2023年度に不登校だった小中学生は全国で34.6万人(過去最多・11年連続増加)。5年で倍増という急増ペースを受け、神戸市でも無料の教育支援センターや、フリースクールの費用を助成する制度など、多くの支援が整備されています。

この記事では、神戸市の不登校支援の全体像から「くすのき教室(教育支援センター)」の使い方、フリースクール等利用料助成制度の申請方法、市内の主なフリースクール一覧、保護者が最初に電話すべき相談窓口まで、2026年版の最新情報をまとめました。

不登校の定義と神戸市の現状

文部科学省では、年間30日以上学校を欠席した児童生徒(病気・経済的理由を除く)を不登校として統計しています。登校をしぶる日が続いていても、まずは「30日」という基準は気にせず、子どもの様子と保護者の直感を大切にすることが大切です。

全国34.6万人のうち、小学生は11.4万人(1.1%)、中学生は21.6万人(5.9%)で、中学生では実に17〜18人に1人が不登校という状況です。神戸市でも例外ではなく、年々相談件数が増加しています。

区分 2023年度 全国 前年比
小学生(不登校) 約11.4万人 +17.6%
中学生(不登校) 約21.6万人 +14.3%
合計(小中学生) 約34.6万人 +15.9%

出典:文部科学省「令和5年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」

神戸市の不登校支援の全体像

神戸市は不登校支援として、大きく3つの柱を設けています。

  1. 学校内の支援:担任・スクールカウンセラー・スクールソーシャルワーカーによるサポート
  2. 教育支援センター「くすのき教室」:市が運営する無料の居場所・指導の場(市内4か所)
  3. フリースクール等への支援:民間フリースクール利用料の助成制度

まず学校・担任に相談し、状況に応じてくすのき教室や民間フリースクールへと段階的に選択できる仕組みになっています。どのルートでも「まず電話相談」から始められます。

無料で使える「くすのき教室(教育支援センター)」

神戸市教育委員会が運営する教育支援センター「くすのき教室」は、不登校の小中学生を対象とした無料の通所施設です。自分の学校には行けなくても、くすのき教室に通えば出席扱いになる場合があります。

学習指導・カウンセリング・グループ活動などを通じて、自学自習の力・自立心・社会性を育てることを目的としています。大学生ボランティア「すこやかフレンド」との交流も好評です。

くすのき教室 4か所の場所

教室名 所在地(エリア)
センター教室(本室) 中央区楠町4-2-3
ひがし分室 東灘区エリア
なだ分室 中央区脇浜海岸通エリア
きた分室 北区エリア

くすのき教室の利用方法

  1. まず電話で問い合わせ:078-341-0888(月〜金 9:00〜17:00)
  2. 在籍校の担任・教育相談担当に相談し、利用に向けた調整をしてもらう
  3. 体験見学 → 通所開始(ペースは本人に合わせて調整可)

利用は無料。在籍する学校との連携を保ちながら通所するため、卒業・進学にも影響しません。

フリースクール等利用料助成制度(2026年度)

神戸市では、民間のフリースクール等を利用する不登校の子どもの保護者向けに利用料助成制度を設けています。2026年7月15日から申請受付が始まっています。

助成額と対象

区分 助成上限額 助成割合の目安
通所型フリースクール 月2万円 利用料の約半額
オンライン型フリースクール 月1.5万円 利用料の約半額
  • 対象期間:2026年4月1日〜2027年3月31日の利用分
  • 対象者:神戸市内の小・中学校に在籍する不登校児童生徒
  • 対象施設:神戸市教育委員会が認定したフリースクール等(市HPに一覧掲載)
  • 申請先:神戸市教育委員会(詳細は市の公式ページで確認)

助成を受けるには、市の認定施設であることが条件です。施設選びの前に市HPの認定施設一覧を確認しましょう。

神戸市内の主なフリースクール

神戸市には多くのフリースクールがあり、無料のものから月数万円のものまで形態はさまざまです。以下は市の情報に基づく一例です(最新情報は各施設・市HPで確認してください)。

名称 特徴
みんラーナ(無料フリースクール) 神戸市補助を受けた無料のフリースクール。オンライン学習・個別サポート
フリースクール まなびもっと 神戸市認定施設。小中高生対応、少人数制
市認定施設(各区) 東灘区5か所・灘区6か所・中央区5か所など市内各区に認定施設あり

神戸市教育委員会の公式ページ「フリースクール等利用料助成制度」には最新の認定施設一覧が掲載されています。施設ごとに対象学年・定員・費用・活動内容が異なるため、まずリストを確認してから問い合わせるのがスムーズです。

保護者向け相談窓口一覧

「どこに相談すればいいかわからない」というときは、まず以下の窓口に電話してみてください。相談するだけでも、今後の方向性が整理されます。

窓口名 電話番号 受付時間 対象
くすのき教室(神戸市教育支援センター) 078-341-0888 月〜金 9:00〜17:00 小中学生と保護者
神戸市教育委員会 学校生活相談 各区教育委員会 平日窓口 小中学生と保護者
こども家庭センター 078-599-7300 月〜金 9:00〜17:00 0〜18歳の子どもと保護者
兵庫県教育委員会 教育相談窓口 各区教育相談窓口 平日 小〜高校生と保護者

緊急性はないけれど不安という場合でも、くすのき教室や学校のスクールカウンセラーへの電話相談は無料です。「まだ30日経っていないから相談しにくい」と思わず、早めに動くことが大切です。

出席扱い・進学への影響について

保護者が心配することの一つが「出席扱い」と「内申・進学への影響」です。以下のポイントを押さえておきましょう。

  • くすのき教室への通所:在籍校の校長が認めれば出席扱いにできます
  • 認定フリースクール:校長の判断で出席扱いとなるケースが多い(学校との連携が必要)
  • オンライン学習:一定の要件を満たせば出席扱いの対象になる場合あり(ICT活用のガイドライン参照)
  • 高校受験:神戸市内の公立高校には不登校を理由にした選考上の不利がないよう配慮する仕組みがあります。詳細は中学校の進路担当に確認を

出席扱いの判断は最終的に在籍校の校長が行います。くすのき教室やフリースクールを決める前に、在籍校と連絡を取り合い、書類手続きを進めることが大切です。

まとめ:まず「電話一本」から始めよう

子どもが学校に行きたくないと言い始めたとき、「休ませていいのか」「このまま引きこもりになったらどうしよう」と不安になる気持ちは当然です。しかし、神戸市には無料の相談窓口・無料の教育支援センター・民間フリースクールへの助成制度と、選択肢が豊富にあります。

まずくすのき教室(078-341-0888)に電話するだけで、担当者が次のステップを一緒に考えてくれます。フリースクールの費用が気になる場合も、神戸市の助成制度(通所型月2万円・オンライン型月1.5万円上限)を活用すれば、家庭の負担を大きく減らせます。

「学校だけが居場所ではない」という考え方が、神戸市の支援体制の根底にあります。子どものペースを大切にしながら、保護者も一人で抱え込まずに支援機関を活用してください。

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