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中学3年生にとって、2学期は高校受験の天王山。9月から10月にかけて志望校を固め、内申点を確保しながら学力対策を本格化させる時期です。神戸市内には難関の兵庫県立・神戸市立の高校が揃い、各校の特色や入試制度をしっかり理解しておくことが合格への近道です。

本記事では、2027年度(令和9年度)の公立高校受験に向けて、兵庫県の入試制度の全体像・特色選抜と一般選抜の違い・内申点の計算方法・入試日程・神戸市内主要高校の偏差値一覧・受験勉強スケジュールまでをわかりやすくまとめました。

兵庫県の公立高校入試制度の概要

兵庫県の公立高校には、兵庫県教育委員会が設置する兵庫県立高校と、神戸市教育委員会が設置する神戸市立高校の2種類があります。どちらも「公立高校」ですが設置者が異なるため、出願や学区の扱いに若干の違いがあります。

項目 兵庫県立高校 神戸市立高校
設置者 兵庫県教育委員会 神戸市教育委員会
学区 第1〜5学区制(普通科・総合学科)
専門学科は県下全域から出願可
原則として神戸市内在住が対象
主な対象校 神戸高校・長田高校・兵庫高校・御影高校・夢野台高校・須磨友が丘高校など 葺合高校・六甲アイランド高校・科学技術高校など
入試制度 特色選抜・一般選抜・推薦入学 兵庫県公立入試に準拠(一部独自制度あり)

第1学区とは

神戸市に住んでいる場合、兵庫県立高校の第1学区が対象となります。第1学区は神戸市の全9区(東灘・灘・中央・兵庫・長田・須磨・垂水・北・西区)に加え、芦屋市・洲本市・南あわじ市・淡路市が含まれます。原則として第1学区内の高校に出願できます(専門学科は全県)。

入試の種類:特色選抜と一般選抜の違い

特色選抜(2月実施)

各高校が掲げる教育の特色に合った生徒を選抜する制度です。中学校長の推薦なしで自分で出願できるのが推薦入試との大きな違いです。面接・小論文・実技検査などで選抜され、内申点と合わせて総合的に判定されます。出願は1月下旬〜2月上旬、試験は2月16日(火)、合格発表は2月22日(月)の予定です(2027年度予定)。

一般選抜(3月実施)

5教科の学力検査と調査書(内申点)を合算して合否を判定する最もスタンダードな選抜方法です。第1志望校に20〜30点の加算点が付与されるため、志望校の優先順位設定が合否に直結します。試験は3月11日(木)、合格発表は3月18日(木)の予定です。

推薦入学(2月実施)

主に専門学科・総合学科で実施されます。中学校長の推薦が必要で、学力検査の代わりに面接・小論文・実技検査などで選抜されます。特色選抜と同日程(2月16日〜17日)で実施される学校が多いです。

内申点(調査書点)のしくみ

兵庫県の公立高校入試では、調査書点(内申点)が500点満点中250点を占めます。内申点の計算式は以下の通りです。

教科 計算式 満点
主要5教科
(国語・数学・英語・理科・社会)
5教科の評定合計 × 4 100点
実技4教科
(音楽・美術・保体・技家)
4教科の評定合計 × 7.5 150点
合計 250点

たとえばオール5(全9教科が5)の場合は最高250点となります。実技教科の係数(×7.5)が主要教科(×4)より大きい点に注意が必要です。体育・音楽・美術・技術家庭を軽視せず、日頃の授業態度や提出物を丁寧にこなすことが内申点向上の近道です。

また調査書には学業成績以外に、部活動・委員会活動・検定・資格の取得状況も記載されます。英検・漢検などの取得が評価される場合があります(加点の有無は高校・学科による)。

学力検査の内容・配点

一般選抜の学力検査は5教科(国語・数学・英語・理科・社会)各50分・各100点で実施されます。合計500点を250点に換算(÷2)し、内申点250点と合算した500点満点で合否を判定します。

項目 配点 備考
学力検査(5教科) 各100点 → 合計250点換算 英語はリスニングを含む
調査書(内申点) 250点 中3の成績が主体
第1志望加算点 20〜30点 学区・学校ごとに異なる
合計 最大530点(加算含む)

複数志願制を採用しており、第1志望校に加算点がつくため戦略的な志望校設定が重要です。第2志望のみで受験する(第1志望と同校を記入しない)場合は加算点が得られないため、基本的に第1志望を必ず記入することが推奨されます。

2027年度(令和9年度)入試日程

選抜区分 出願期間(目安) 試験日 合格発表
特色選抜・推薦入学 2027年1月下旬〜2月上旬 2027年2月16日(火)〜17日(水) 2027年2月22日(月)
一般選抜(学力検査) 2027年2月下旬〜3月上旬 2027年3月11日(木) 2027年3月18日(木)

※日程は兵庫県教育委員会の発表に基づく予定。最新情報は兵庫県教育委員会の公式サイト(hyogo-c.ed.jp)で確認してください。

神戸市内主要公立高校の偏差値一覧(2026年度参考)

以下は神戸市内の主要な公立高校の学科別偏差値の目安です(塾・進学情報サイト各社のデータを参考にした目安値)。毎年の志願者数により変動するため、最新情報は志望校の募集要項と塾の情報でご確認ください。

高校名 設置 学科・コース 偏差値(目安) 特色
神戸高校 県立 総合理学科 76 SSH・理系特化カリキュラム
神戸高校 県立 普通科 69 進学実績・部活動ともに全国水準
長田高校 県立 人文・数理探究科 73 文理融合型・探究学習が充実
長田高校 県立 普通科 69 自由な校風・国公立大合格実績が高い
兵庫高校 県立 創造科学科 71 SSH・理数系先進教育
兵庫高校 県立 普通科 67 文武両道・体育系部活が強い
御影高校 県立 普通科/総合人文 63〜66 国際交流・探究活動が盛ん
市立葺合高校 市立 国際科 63 英語・国際理解教育に特化
市立葺合高校 市立 普通科 60 進学実績・部活動がバランス良好
夢野台高校 県立 普通科 59 少人数指導・きめ細かいサポート
須磨友が丘高校 県立 総合学科 55 多彩な系列・幅広い進路選択が可能
市立六甲アイランド高校 市立 普通科 51 コミュニティ重視・国際系授業あり

偏差値はあくまでも参考値です。各高校の特色選抜の実績・倍率・自分の得意分野も考慮したうえで、オープンスクールや学校説明会に参加して雰囲気を確かめることをおすすめします。

合格ラインの目安(内申点+学力検査)

一般選抜の合否は「調査書点(250点)+学力検査換算点(250点)+第1志望加算点(20〜30点)」の合計で判定されます。以下は主要校の合格ライン目安(第1志望として受験した場合)です。

高校名・学科 内申点目安 学力検査目安(5教科合計) 合格ライン合計(目安)
神戸高校(普通科) 230点以上 420点以上(換算210点) 460〜470点(加算含む)
長田高校(普通科) 225点以上 410点以上(換算205点) 455〜465点(加算含む)
兵庫高校(普通科) 215点以上 390点以上(換算195点) 435〜445点(加算含む)
御影高校(普通科) 200点以上 360点以上(換算180点) 405〜415点(加算含む)
市立葺合高校(普通科) 190点以上 340点以上(換算170点) 385〜395点(加算含む)

※数値は近年の入試データをもとにした目安です。毎年の志願者状況で変動するため、実際の対策は通塾先の先生と相談してください。

受験勉強スケジュール(中1〜中3秋)

中学1・2年生のうちにやること

  • 内申点の土台を作る:実技4教科を含む全9教科の評定が内申点に反映されます。1〜2年生の頃から提出物を丁寧にこなし、定期テスト前は計画的に復習する習慣をつけましょう。
  • 英語・数学の基礎固め:3年生での学力向上は基礎の定着なしには難しいため、1〜2年の英文法・方程式・証明などはしっかり理解しておくことが重要です。
  • 英検・漢検への挑戦:英検3級以上・漢検3級以上は多くの高校の調査書に有利に働く場合があります。中2での取得を目安に計画しましょう。

中学3年生 春〜夏(4月〜8月)

  • 1〜2年の内容を総復習し、学力の底上げを図る時期です。
  • 6月頃から志望校の学校説明会・オープンスクールに参加し始めましょう。
  • 夏休みは苦手教科の集中的な克服と過去問への取り組みを開始します。

中学3年生 秋(9月〜12月)

  • 9月〜10月:2学期の定期テストで内申点を確定させる最後のチャンス。実技教科も手を抜かずに取り組みます。
  • 11月頃:特色選抜を受ける場合は出願書類(自己申告書・志望理由書)の準備を開始します。
  • 12月〜1月:過去問演習を繰り返し、時間配分と得点力を磨きます。

神戸市内の高校受験塾・費用の目安

神戸市内には多数の高校受験向け塾があります。費用は指導形式(集団・個別・映像)や塾によって大きく異なります。

塾の種類 月額費用の目安 特徴
集団指導塾(大手) 3万〜5万円/月 浜学園・馬渕教室・創学アカデミーなど。入試情報が豊富でクラス競争意識が高まる
個別指導塾 2万〜4万円/月 個人のペースに合わせた指導。苦手科目の克服に向いている
映像・オンライン 1万〜2万円/月 スタディサプリなど。低コストで隙間時間に活用可能
夏期講習・特訓講座 5万〜15万円(単期) 夏休みに集中的に学力を伸ばす短期集中型

3年生の夏以降から入塾を検討する場合、9〜10月は多くの塾で中3向けの説明会・体験授業が行われます。複数の塾を比較してから決めることをおすすめします。

まとめ:神戸市の公立高校受験2027年度のポイント

  • 兵庫県立と神戸市立の2種類がある:神戸市内の場合は第1学区の高校が対象。専門学科は全県から出願可能。
  • 内申点が250点・学力検査が250点の500点満点:実技4教科の係数が高いため、副教科も丁寧に取り組む。
  • 特色選抜(2月)と一般選抜(3月)の2本立て:特色選抜は推薦不要で自己出願できる。志望校が特色選抜を実施しているか確認を。
  • 第1志望加算点(20〜30点)が大きな差に:複数志願制を活用して、戦略的に志望順位を決める。
  • 秋の学校説明会・オープンスクールへの参加を:9〜11月は各校の説明会・文化祭シーズン。実際に足を運んで校風を確かめましょう。
  • 英検・漢検は中2のうちに取得を:3級以上が調査書に記載され、一部高校で評価される場合があります。

受験まで残り半年弱。内申点を確保しながら学力を積み上げるこの時期が、志望校合格の土台となります。神戸市内の学習塾や公的な学習支援も活用しながら、親子で前向きに取り組んでいきましょう。

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