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9月は、日本列島に台風が接近・上陸しやすいシーズンのピーク。神戸市も海と山に囲まれた地形から、台風による暴風・大雨・高潮・河川の氾濫・土砂災害など、さまざまな水害リスクに直面します。「子どもがいるからこそ、台風の備えをしっかりしておきたい」——そう考える子育て世帯の方も多いのではないでしょうか。

2026年5月29日からは、気象警報・注意報に警戒レベルの数字が付いた「新たな防災気象情報」の運用が開始されました。「レベル3の大雨警報」「レベル4の大雨危険警報」のように、警戒レベルと行動の対応がよりわかりやすくなっています。さらに神戸市立学校園では2026年3月17日から気象警報発表時の対応が整理され、保護者が「休校?登校?」と迷う場面も増えています。

この記事では、神戸市の子育て世帯向けに、①警戒レベル1〜5の正しい理解、②神戸市のハザードマップの確認方法、③台風接近時にやることチェックリスト、④避難情報が出たらどうするか、⑤神戸市立学校園の休校判断基準、⑥乳幼児・子どものための防災備蓄リスト、⑦情報収集ツールを完全ガイドします。台風シーズンを迎える前に、ぜひ家族で確認して保存してください。

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1. まずは「警戒レベル」を正しく理解しよう|2026年5月から新防災気象情報

災害から命を守る第一歩は、「警戒レベル」と「とるべき行動」の対応を理解することです。2026年5月29日からは、気象庁が発表する警報・注意報に警戒レベルの数字が付いた新しい運用が始まり、より直感的に危険度がわかるようになりました。

警戒レベル 情報名(例) 住民がとるべき行動
レベル5 大雨特別警報・土砂災害特別警報・氾濫特別警報・高潮特別警報
(レベル5○○特別警報)
命の危険。直ちに安全確保。すでに災害が発生・切迫。今いる場所より安全な場所へ
レベル4 大雨危険警報・氾濫危険警報など(レベル4○○危険警報)
+市町村が「避難指示」
危険な場所から全員避難。レベル4までに必ず避難する
レベル3 大雨警報・氾濫警報・土砂災害警報など(レベル3○○警報)
+市町村が「高齢者等避難」
避難に時間を要する人(高齢者・障害者・乳幼児連れなど)は避難。その他の人は避難の準備
レベル2 大雨注意報・氾濫注意報など(レベル2○○注意報) ハザードマップで避難場所・避難経路・避難のタイミングを確認
レベル1 早期注意情報 災害への心構えを高める

📌 特に子育て世帯が覚えておきたいことレベル3「高齢者等避難」の対象には、避難に時間を要する「乳幼児を連れたご家庭」も含まれます。小さな子どもがいると、避難の準備・移動にどうしても時間がかかります。レベル3が出たら「まだ避難しなくていい」ではなく「早めに避難を開始する」と捉えましょう。レベル4の「避難指示」が出てからでは手遅れになることもあります。

2. 神戸市の台風・大雨リスクとハザードマップ|自分の家のリスクを把握しよう

神戸市は、六甲山系の急傾斜地と海に面した市街地という地形から、台風時には①内水氾濫(下水道や側溝があふれる)、②河川の氾濫(都賀川・生田川・住吉川など)、③土砂災害(がけ崩れ・土石流)、④高潮(海側の浸水)などのリスクがあります。まずは自宅・通園・通学路のリスクを確認しましょう。

神戸市のハザードマップの確認方法

確認できるもの 確認方法
土砂災害・水害(洪水浸水)ハザードマップ 神戸市情報マップ(wagmap)で住所検索・確認
高潮ハザードマップ 神戸市情報マップの「高潮ハザードマップ」レイヤー
津波ハザードマップ(南海トラフ等) 神戸市情報マップの「津波ハザードマップ」レイヤー
区ごとの防災情報冊子 毎年配布される「くらしの防災ガイド」(各区の避難所一覧など)
家の避難先・経路の確認 神戸市情報マップで「わが家の避難マップ」を作成・印刷(A4・A3)

「わが家の避難マップ」は、神戸市情報マップの専用画面で自宅の住所を検索し、利用する緊急避難場所をクリックすると、災害別の避難可否や住所・電話番号が印刷される便利な機能です。家族で避難先と避難経路を決めて、冷蔵庫や玄関など見える場所に貼っておきましょう

3. 台風接近時にやることチェックリスト|前日から準備を

台風は数日前から進路が予想できるため、「接近する前」にできる準備がたくさんあります。慌てないために、以下のチェックリストを台風情報が出たらすぐに確認しましょう。

  • 天気予報・台風情報をこまめにチェック — 進路・勢力・接近時刻を把握(気象庁・Yahoo!天気・防災アプリ)
  • 窓・雨戸・シャッターの確認 — 雨戸がない窓は、飛来物対策で窓ガラスに養生テープを貼る、またはカーテンを閉める
  • ベランダ・庭の物を片付ける — 植木鉢・物干し竿・自転車など飛ばされやすいものを室内か固定
  • 側溝・排水口の掃除 — 落ち葉やごみで詰まると内水氾濫の原因に
  • 懐中電灯・モバイルバッテリーの充電 — 停電に備えてスマホや予備バッテリーを満充電に
  • 浴槽に水をためる — 断水に備えて生活用水を確保(飲用水とは分ける)
  • 非常用持ち出し袋の点検 — 家族分が揃っているか、子どもの成長に合わせて中身を見直す(次章参照)
  • 家族で避難先・連絡方法を確認 — 「わが家の避難マップ」と避難時の集合場所を共有
  • 学校・園・職場の対応を確認 — 休校・休園の可能性と、お迎えの体制を事前確認
  • 食料・飲料水・日用品の確保 — 最低3日分、できれば7日分(ローリングストック)

4. 避難情報が出たらどうする?|避難の種類と避難所の使い方

警戒レベルに応じた避難情報(レベル3「高齢者等避難」・レベル4「避難指示」・レベル5「緊急安全確保」)が神戸市から発表されます。避難は「危険な場所から離れる」ことが目的で、必ずしも「避難所に行く」ことだけではありません。

避難の3つの選択肢

避難の方法 内容 向いているケース
水平避難 自宅より安全な場所(親戚・知人宅、避難所など)へ移動 浸水・土砂災害の危険がある地域に住んでいる場合
分散避難 親戚・友人宅などへの避難(避難所の混雑を避ける) 子ども連れで避難所生活が難しい場合など
屋内安全確保 頑丈な建物の上の階・山と反対側の部屋などへ移動 「浸水しない・土砂災害が起きない」ことを確認できた自宅の場合

⚠️ レベル5「緊急安全確保」が出たらすでに災害が発生しているか、切迫している状況です。無理に避難所へ移動せず、今いる場所で「より安全な場所」へ移動(上の階・崖から離れた部屋など)して命を守る行動をとってください。

神戸市の避難所について

神戸市では、災害の種類に応じた「緊急避難場所」(小中学校の建物や運動場、大規模公園など)と、長期滞在が可能な「避難所」(小中学校など)が指定されています。避難所の開設状況や混雑状況は「VACAN Maps」でリアルタイムに確認できます(混雑・やや混雑・空いています・開設可能・平常時)。

  • ペット同行避難 — ペットと一緒に避難できますが、アレルギーなどのため同室では飼えません。施設内にペット用スペースが設けられ、飼い主が世話をします。事前に最寄りの区役所へ相談を
  • 福祉避難所 — 高齢者・障害者など特別な配慮が必要な人のための2次避難所。最初に一般の避難所(小中学校など)へ避難し、ケアワーカーなどが確認のうえ市が移送を判断します
  • 避難所での生活用品 — 間仕切りテント・簡易ベッド・非常用電源などの整備が進んでいますが、感染症対策用のマスク・消毒液などは各自で持参が推奨されています

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5. 乳幼児・子どものための防災備蓄リスト|年齢に合わせて見直そう

神戸市は「最低3日分、できれば7日分」の食料・物資の備蓄を推奨しています(飲料水は1人1日約3リットル)。大人用の備蓄に加えて、子ども・乳幼児のための備えは「子どもの視点」で別に用意することが重要です。神戸市の子育て応援サイト「こどもっとKOBE」の保健師監修コラムを参考に、年齢別のポイントをまとめました。

乳幼児(0〜2歳)の備え

  • おむつ・おしりふき — サイズは成長に合わせて定期的に見直し
  • 粉ミルク・液体ミルク — 母乳育児中でも、慣れない避難生活で母乳が出にくくなることがあるためミルクセットを準備
  • 哺乳瓶・湯冷まし用の水 — 調乳に使う
  • 離乳食(レトルト・フリーズドライ)・ベビーフード — アレルギー対応のものも
  • 着替え(特に下着)・おくるみ・タオル
  • 母子健康手帳・健康保険証・お薬手帳 — コピーを携帯用袋にも

幼児・小学生(3歳〜)の備え

  • 子どもが食べられる非常食・おやつ・水 — 好きな味だと食べてくれる
  • 着替え・防寒着・雨具 — 季節に合わせて中身を見直し
  • 常用薬・アレルギー対応食 — 食物アレルギーがある場合は特に重要
  • おもちゃ・絵本・折り紙 — 避難所でのストレス軽減に
  • お気に入りのタオルケット・ぬいぐるみ — 安心材料になる
  • 家族の写真・連絡先カード — はぐれたときに備えて
  • 避難時の「おやくそく」を書いたカード — 子どもが読める形で(絵カードも)

📌 ポイント備蓄は「ため込む」のではなく、ローリングストック(日頃から少し多めに買い、使った分を買い足す)がおすすめです。また、持ち出し袋は1人1つ、両手があくリュック型で、玄関や車の中など取り出しやすい場所に置きましょう。子どもの成長や季節の変わり目ごとに中身をチェックする習慣をつけましょう。

6. 気象警報時の神戸市立学校園の対応|2026年3月17日から新ルール

神戸市立の学校・幼稚園・保育所(学校園)では、気象警報発表時の対応が2026年3月17日から整理されました。「休校?登校?お迎えは?」と迷わないよう、基本ルールを覚えておきましょう。警報は「お住まいの区」ではなく「学校がある区」に発表されているかで判断します。

状況 対応
午前7時時点で警報が発表中 自宅待機(登校しない)
午前10時までに警報が解除 10時10分〜30分の間に登校。3校時から授業を開始、給食あり。遅れても遅刻になりません
午前10時以降も警報が継続 臨時休校(休園)
登校後に警報が発表 引取り下校。学校からの連絡(神戸市は「ツムギノ」などで配信)を確認し、お迎えへ

📌 大雨警報の種類による違い(2022年9月から一部学校で細分化)大雨警報には「大雨警報(土砂災害)」「大雨警報(浸水害)」の種類があります。中学校区に土砂災害警戒区域を含まない学校では、大雨警報(土砂災害)のみの場合、学校長の判断で授業を実施することがあります(土砂災害警戒区域を含む学校は臨時休業)。大雨警報(浸水害)は原則臨時休業です。お子さんの学校のルールを、事前に確認しておきましょう。

また、学校が休校になっても、児童館・学童保育(放課後児童クラブ)の利用可否は別途確認が必要です。警報発令中は児童館も閉館となる場合があります。共働き世帯は、休校時の預け先・お迎え体制をあらかじめ決めておくことをおすすめします。

7. 子どもに「命を守る行動」をどう伝えるか

台風・大雨は「地震」と違い、ある程度事前に予測できる災害です。だからこそ、子どもにも「台風が来たらどうするか」を、パニックにならずに伝えることができます。神戸市では、阪神・淡路大震災の経験を活かした防災教育(「神戸の防災教育」)にも力を入れています。

  • 絵本・図鑑で「災害」と「備え」を伝える — 災害の絵本や防災図鑑で、子どもが理解できる言葉で説明する
  • 避難の練習(おうち防災訓練) — 「避難バッグを持って玄関まで行こう」など、ゲーム感覚で避難経路を練習
  • 「おやくそく」を決める — ・台風の日は外に出ない・川や側溝・海に近づかない・お家の人と離れない、など年齢に合わせて
  • 非常用持ち出し袋を一緒に準備する — 子ども自身が「自分の袋」を持てると安心感が高まる
  • 避難訓練・防災イベントに参加する — 学校・園の避難訓練や、区の防災訓練、神戸市の防災イベントに家族で参加
  • 家族の連絡方法を決める — 災害用伝言ダイヤル(171)や災害用伝言板の使い方を、大きい子どもには教えておく

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8. 台風・大雨の情報収集ツールまとめ|ここをチェックすれば安心

台風接近時は、正しい情報を、いち早く、継続的に得ることが重要です。神戸市・兵庫県・気象庁の情報ツールをまとめました。

ツール 内容 こんなときに
神戸市リアルタイム防災情報 避難情報・避難所開設状況のリアルタイム確認 「今、避難指示が出てる?」を最速で確認
ひょうご防災ネット 兵庫県・市町村の避難情報、地震・津波・気象警報をメールで配信 事前に登録しておくと安心。全住民に推奨
LINE「神戸市災害掲示板」 神戸市の災害情報をLINEで受け取る スマホで手軽に避難情報をチェック
VACAN Maps 避難所の開設・混雑状況のリアルタイム表示 避難所を選ぶ前に混雑を確認
キキクル(危険度分布) 気象庁。土砂災害・洪水・大雨の危険度を5段階の色で地図表示 自宅周辺の危険度をリアルタイム確認
河川の水位情報 国土交通省。河川の水位・氾濫危険度を確認 近くの川の増水状況を確認
気象庁ホームページ 台風情報・警報・注意報・キキクル・土砂災害警戒情報 台風の進路・勢力を正確に把握

ひょうご防災ネットやLINE「神戸市災害掲示板」は事前登録制です。台風シーズン前に、ぜひ登録しておきましょう。登録方法は神戸市公式サイトで案内されています。

よくある質問(FAQ)

Q. 台風の日に「学校が休みかどうか」はどこで確認する?

基本は「学校がある区」に午前7時時点で警報が出ているかで判断します。解除が10時までなら登校、10時以降は臨時休校です。学校からの連絡は「ツムギノ」などの学校連絡アプリや一斉メールで配信されるため、登録を確認しておきましょう。

Q. 避難所に子ども用品はある?何を持っていくべき?

避難所には簡易ベッド・間仕切りテント・非常用電源などの整備が進んでいますが、おむつ・ミルク・離乳食・アレルギー対応食などの個別の用品は各自で持参が基本です。乳幼児のいる家庭は「第5章」のリストを参考に、持ち出し袋を準備しましょう。

Q. レベル3「高齢者等避難」が出たら、子育て家庭も避難したほうがいい?

はい。乳幼児を連れた家庭は「避難に時間を要する人」に含まれます。レベル3が出たら、危険な場所にお住まいの場合は早めに避難を開始しましょう。避難が難しい場合は、親戚宅への分散避難や、自宅の安全な部屋への移動(屋内安全確保)も検討します。

Q. ペットと一緒に避難できる?

神戸市ではペット同伴での避難(同行避難)が可能ですが、アレルギーなどの理由で同じ部屋では飼えません。施設内のペット用スペースで飼い主が世話をします。事前に最寄りの区役所へ相談し、ペット用品の備蓄もしておきましょう。

Q. 備蓄は何日分用意すればいい?

神戸市の推奨は「最低3日分、できれば7日分」です。飲料水は1人1日約3リットル。子どもの分も含めて家族全員分を、ローリングストック方式で無理なく備えましょう。

まとめ

台風・大雨は「いつ来るか」が事前にわかる災害だからこそ、備えが大きな差を生みます。神戸市の子育て世帯向けに、今すぐできる対策をまとめると以下のようになります:

  1. 警戒レベルを家族で理解 — レベル3で乳幼児連れは早めの避難、レベル4で全員避難、レベル5は屋内安全確保
  2. ハザードマップで自宅のリスクを確認 — 神戸市情報マップで土砂災害・洪水・高潮の危険区域をチェック
  3. 「わが家の避難マップ」を作成 — 避難先・避難経路を決めて見える場所に貼る
  4. 台風前のチェックリストを実行 — 窓・ベランダ・側溝・充電・浴槽の水など、前日までに準備
  5. 乳幼児・子どもの備蓄を見直し — おむつ・ミルク・アレルギー対応食・常用薬・おもちゃ。成長に合わせて更新
  6. 学校の休校ルールを把握 — 午前7時・10時の判断基準と、学校の連絡手段を事前確認
  7. 情報ツールを登録 — ひょうご防災ネット・LINE神戸市災害掲示板・リアルタイム防災情報・VACAN・キキクル

神戸市は阪神・淡路大震災の経験から、世界に誇る防災都市としての取り組みを続けています。その中で育つ子どもたちのために、「備え」を家族の習慣にしていきましょう。この記事を保存して、台風シーズンを安心して乗り切ってください。防災について詳しくは、神戸市公式サイトの防災ページや、区役所の防災担当、消防署の防災相談も活用できます。

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